ボウルで和えるカルボナーラが作れるようになったら、やっぱりお鍋で和えるカルボナーラに挑戦してみたくなるのが人情です。
ボウルで和えるカルボナーラで卵が固まらない温度の感覚を身に付けた人は、コツを掴めばお鍋で和えるカルボナーラも失敗せずに作れるようになります。
初心者がお鍋で美味しいトロトロカルボナーラを作るコツをレシピと合わせて見ていきましょう。
ボウルの中でやっていた温度管理をお鍋の中でやるって難しそう…
ワシは鍋の中の湯気のたち方を温度の見極めの目安にしてるで!
- お鍋で和えるカルボナーラのレシピ
- お鍋で和えるカルボナーラをトロトロに仕上げる温度管理のコツ
お鍋で和えるカルボナーラがトロトロになる温度の見極め方のコツ
カルボナーラをトロトロに仕上げるには、卵白も卵黄も完全に固まらない65℃~70℃でパスタと卵を和えるのが鉄則でした。
お鍋で和えるカルボナーラのトロトロとボソボソの分かれ道は、お鍋の中の温度が65℃~70℃になっていることが見極められるか否かにかかっています。
ベーコン等の具材を炒めたばかりのお鍋は熱々です。
熱々のお鍋の火を消してから茹で上げたパスタを加えることでお鍋の温度が下がります。
これだけでは温度は高すぎますので、お鍋の中でパスタとベーコン等の具材を和えながらさらに温度を下げます。
このとき、お鍋をコンロから外して作業台の上のタオルの上において和えるとより温度が下がりやすいです。
お鍋の温度が65℃~70℃まで下がったら卵を加えます。
65℃~70℃の見極めは、お鍋からの湯気のたち方が目安になります。
パスタをお鍋に加えた直後はモクモクと湯気が立ち上りますが、パスタと具材を和えていくと湯気の量が減少します。
お鍋の中を触っていない状態でほんの少し湯気が立ち、パスタを持ち上げた時にまたモワッと湯気が立ち上るくらいが卵がトロトロになる65℃~70℃になった合図。
ここで卵を加えて和えますが、加えてから温度が高すぎたと気付いたらお鍋をコンロから外して和えることで温度が下がりやすくしましょう。
もしも温度が下がりすぎて卵が固まらず、ソースが緩くなり過ぎた時はお鍋をもう一度火にかけて温度を上げます。
火にかけた卵はあっという間に固まり始めるので、すぐにコンロから外すなどして対応しましょう。 トロトロ具合がちょうど良くなったら盛り付けて完成です。
- 火を止めてからお鍋にパスタを加えて温度を下げる。
- パスタと具材を和えながらさらに温度を下げる。
- お鍋から立ち上がる湯気が少なくなり、パスタを持ち上げた時にモワッと湯気が出る状態になったら時が卵が固まらない65℃~70℃になった合図。
お鍋で和えるカルボナーラの作り方
材料紹介(1人分)
- ブロックベーコン
- 生卵(全卵1個)
- ニンニク(1片)
- 粉チーズ
- 塩
- 黒胡椒
- オリーブオイル
今日のレシピ
レシピの全体像はこれや!
- 生卵は常温に戻しておく。
- 生卵に粉チーズを加えて溶き、卵液を作っておく。
- 鍋でベーコンを弱火でじっくり焼く。
- 鍋にオリーブオイルとニンニクを加え、色づく程度まで加熱する。
- 鍋に少量の水分と塩を加える。
- パスタが茹で上がったら、火を止めた鍋に加えて和える。
- 鍋の温度が下がったら、卵液を鍋に加えてパスタと和える。
- お皿に盛り付けて黒胡椒を振ったら出来上がり。
材料カット
ベーコンは短冊状に切って、ニンニクはみじん切りや!
卵液を作る
料理を始める前に生卵を冷蔵庫から出して常温くらいまで戻しておきましょう。
卵は調理の30分くらい前に冷蔵庫から出しておくのが目安です。
卵を割り、粉チーズを加えて白身と黄身が一体となるように良く混ぜます。
白身と黄身をよく混ぜることで滑らかなソースが出来上がります。
フォークを使って混ぜると簡単です。
白身と黄身が混ざり切っていないとソースがダマになることがあるため要注意。
卵自体が冷たいとソースがシャバシャバになってまうで!
気温が高い季節は食中毒に気を付けてくださいね。
具材を炒める
材料は終始弱火で炒めます。
まずはベーコンを油を引かずに弱火でじっくり炒めてベーコンが持つ油を引き出しながら、くっきりと焦げ目がつくように焼きます。
この時の油がソースの旨味になるので脂身が多いものがおすすめですが、お好みで使い分けてください。
ベーコンに焼き色がついてきたら、オリーブオイルを引いてニンニクを加えます。
ニンニクは強火で加熱すると焦げやすく、香りも飛んでしまうので注意。
弱火でゆっくり加熱することでオイルにニンニクの良い香りが移り、臭いも残りにくくなります。
ベーコンの旨味をしっかり引き出すのが美味しいカルボナーラの秘訣やで。
脂身が少ないベーコンしか無かったのが悔やまれる…
パスタを茹でる
ソースが準備出来たらパスタを茹でます。
慣れてきたらパスタを茹でながらソースの準備をしてもOKです。
パスタの茹で時間は袋の表示時間よりも少し短めに茹でます。
茹で上げたパスタをお鍋の中で具材と和えるため、この過程でもパスタに火が入っていくからです。
お鍋の中でパスタを和える時間によって、
茹で時間を調整したほうが良さそうね。
今日はパスタと具材をサッと和える程度やから、
袋の表示時間より30秒くらい短めに茹でるで!
パスタと具材を和える
ベーコンとニンニクが入ったお鍋は、冷めていたら一度温度を90度以上に上げておきましょう。
熱いお鍋の中にパスタを入れて和えると、パスタのデンプンが溶け出してとろみがつきやすくなります。
パスタが茹で上がったら、具材が入ったお鍋の火を止めてパスタを加えます。
パスタと具材を和えながら、お鍋の温度を卵に適した65℃~70℃になるまで下げます。
お鍋が65℃~70℃になっているかどうかの見極めは、湯気のたち方で判断しています。
熱々のパスタを加えた直後は湯気が黙々と立ち込めますが、具材と和えていくと湯気は次第に減っていきます。
立ち込める湯気が減ってきて、パスタを持ち上げた時にモワッと湯気が立つ程度が65℃~70℃になったサインとしています。
お鍋に手をかざしてみて、トロトロにできた時の温度感を覚えておくのも一つの手です。
お鍋の温度が下がったら卵液を加えて、円を描くように混ぜながら卵とパスタを和えましょう。
お皿に盛り付けて黒胡椒を振ったら完成です。
卵液と和える時にはお鍋の火は消しておくことがポイントね!
鍋の温度が65℃~70℃になる感覚を身に付ける必要があるな。
お鍋に手をかざしてみて、うまく出来た時の温度を体で覚えるのもありです。
お鍋で和えるカルボナーラをトロトロに仕上げるポイント
お鍋で和えるカルボナーラをトロトロに仕上げるコツを整理するで!
- 具材が入ったお鍋の火を止めてからパスタを加えて和えることで、お鍋の温度を65℃~70℃に下げてから、卵液とパスタを和える。
- お鍋から立ち上る湯気が減り、パスタを持ち上げた時にモワッと湯気が立ち上がるくらいが、65℃~70℃になった合図。
- 温度が下がり過ぎたら、もう一度火にかけて温度を上げる。
- 火にかけるとあっという間に卵が固まり始めるので要注意。
コツを掴むまではちょっと練習が必要ね…
湯気のたち方で卵に適した65℃~70℃を見極めてな!
いざ実食!
ちょっと苦戦したけど、お鍋で和えるカルボナーラ出来るようになったよ!
パクッ・・・
自分めっちゃ成長したやん!旨いでこれ!
これっぽっちもボソボソしてへんで!
今日から私のことはカルボナーラマスターとお呼び!
マスター!おかわりや!!
へい、まいどぉ~!
ジャー・・・ジュワジュワジュワジュワッ
あわわわわわ・・・
・・・やらかしよったな?
へい!炒り卵のパスタおまちぃ!
みんなはカルボナーラ作るときは調子に乗ったらあかんで!
o┓(ペコリ)
まとめ
お鍋で和えるカルボナーラのレシピについて解説してきました。
最後に今回のレシピのポイントを整理します。
- 卵は使う前に常温に戻しておき、シャバシャバになるのを防ぐ。
- パスタと具材をお鍋で和える時間があるので、パスタは袋の表示時間より短めに茹でる。
- パスタをお鍋の中の具材と合わせる前にお鍋の温度は90度以上に上げておき、パスタからデンプンが出るようにする。
- お鍋の火を止めてからパスタを加えて和える。
- 湯気のたち方を見てお鍋の温度が65℃~70℃になったことを見極める。
- パスタを持ち上げた時にモワッと湯気が立ち上る程度が卵液を加えるのに適した65℃~70℃になったサイン。
- 卵液を加えたらトング等で円を描くようにして和えるとトロトロになる。
- 万が一お鍋の温度が下がり過ぎたら火にかけて温度を上げ、卵に適した温度に調整する。
ボウルで和えるカルボナーラでトロトロになる温度感を掴んだら、お鍋で卵液と和えるときのカルボナーラにも応用してみましょう。
卵が固まらない程度の温度をお鍋の中で作り出せるようになれば、シェフのようにカッコよくお鍋で和えるカルボナーラが作れるようになれます。
感覚的な要素があるから慣れが必要になる作り方ね。
難しいと思ったらまずは「ボウルで和えるカルボナーラ」を作ってみてな!